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高次元宇宙少女 宇宙記憶 TOP

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動かしがたい存在

高次元宇宙少女 宇宙記憶 TOP

冥王である私は、私の幽霊劇場の巨大なホールの中ほどに立っていた。
すると静寂を破るように、コツリコツリと大理石の床を歩く靴音だけが、一見私しかいないホール内に響く。
しかし、その足音の主は私には見えている。
振り返ると、うっすらと白いもやのようなものがこちらへ近づいてくるところだ。
それは次第に輪郭と色彩が確かなものになっていく。
腰まで届く長い金髪、青白い肌に蒼い瞳、白いドレス。
人間でいえば13歳位の見た目の少女。
少女は私の目の前で立ち止まると少しふてくされた表情で私を見つめ、呟いた。

「また見つかってしまいましたわ……。今回は念入りに姿を消して足音も消したはずなのに、いつも通り」

私は無表情のまま、優しく答える。

「レイチェル、次は見ないふり聞こえないふりしてあげるわ」

「それでは意味がありませんわ」

「では、私が何か思いにふけっているときを狙いなさい」

「今回もそのつもりだったのですけれど……あなたを驚かすのは難しすぎますわ。でもわたくしは諦めませんわ」

「ふふふ、上手くいくといいわね」

私は舞台上に目をやる。
舞台は遠いようであり近くでもあるように空間が揺らいでいる。
近くにある状態に固定して揺らぎを収めた。
次に、緑色の幽霊霧を空間から噴出させてグランドピアノと椅子の形を形成する。
それはすぐに本物の黒いグランドピアノになった。
私はふわりと宙を舞い舞台上に着地した。
レイチェルも私を追いかけて飛び立った。
私は椅子に腰かけてピアノを弾き始めた。

曲名は『始まらない朝』

レイチェルは瞼を閉じて悲しい音色に耳を傾けた。









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高次元宇宙少女

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